家賃をローン替わりにする方法

「えっ!?家賃がローン替わり!?」ちょっと変わった住宅取得の裏ワザ

住宅ローンの平均的な支払金額は「家賃並み」が標準

住宅の購入と言われると、真っ先に思い浮かぶのは「住宅ローン」だと思います。

「家は一生の買い物」という人もいるくらいで、とにかく、動く金額も大きいですし、分割で返済していくとなると、当然に返済にかかる年数も長くなります。年数を長くすれば、その分、利息は多く払わなくてはなりませんが、毎月の返済額は小さく抑えることができます。家賃並みの金額にローン負担分を抑えることができれば、家計の負担も小さくなりますから、生活のゆとりも出てくるとして、あえて、ボーナス時の支払いを増やすことで、月々の返済額を減らすという方法を取る方もいらっしゃるようです。

ローンの返済額が家賃並み以上となると、経済的な負担が大きい、と感じる人が多いということなのでしょう。

「家賃を払ってる、と思えば、自分の家に住んでる方がお得感がある」という意見も多いようです。家を入手するために、分割で支払いをするときは、まずは、賃料相当の負担で購入を目指せば、それ以外の生活費や、生命保険などの万一の時の保証にまで無理なく手が回るということがいえると思います。

住宅ローンだけではない!賃料相当金額を分割で払いながら家を入手する

ところで、賃貸住宅の場合、長期間賃料を払って住み続けていると、その間に当然住宅は傷んできます。また、長期間住んでいると、生活拠点として、引っ越しをすると様々な影響が出てくるといったデメリットも出てきます。また、長期間、所有者以外が土地を使い続けることにはデメリットもあるとして、建物の賃貸借契約は、20年まで、と民法では定めています。一方で、長期間住み続けていると、賃借人の方では、「今住んでいる家を買い取りたい」というニーズが出てくる場合もあり得ます。契約が終わった段階で、まだ、家が使える状態であって、借りている方としては、今後も住み続けたい、という希望があるときも考えられるわけです。

そこで、賃貸している物件を買い取る、という選択肢が出てくるわけです。通常は、ローンなどで一括払いを済ませて所有権移転となりますが、これを、所有権移転仮登記を付ける条件で、賃料を払うのと同様に、分割で払っていくという方法で支払うというやり方があります。任意売却でセールアンドリースバックなどをしたときに、このような買い戻し特約を付けるケースもあります。

原則的には、このような売買は、所有者と、賃借人との直接取引になります。しかし、不動産売買というのは、法律上のルールが細かく決められているものですから、当事者間だけでの契約はあまりお勧めできません。できたら不動産屋さんを依頼して、細かい条件などをきちんと話し合って後取引したほうがよろしいでしょう。

また巷で「これまで払った家賃を購入代金に充当できる」という噂があるようです。これは、契約時にそのような特例を設けていないときは、まったく法的根拠もない話です。基本的に賃貸と売買は全く別の契約になりますから、その点誤解されないように気を付けて交渉を進めていきましょう。

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