キャッシング限度額の計算

あなたのキャッシング限度額は?収入から分かるリミット計算法

キャッシングの申込をしようとしたとき、気になるのが「あといくら借りられるの?」ということだと思います。ご存知の通り、貸金業法の改正、完全施行によって、消費者金融からの借り入れについては、総量規制が設けられました。このため、平成24年6月以降は、「年収の1/3」を超える貸付は法律の規制によってできなくなったのです。従量制限施行前に、消費者金融業者から、年収の1/3を超える貸付を受けていたら、その人は、返済が進まない限りは新たな借り入れはできない、ということになります。

「えっ?じゃあ、住宅ローン組んでるからアウトじゃないの?」と思われるかもしれませんね。たしかに、住宅ローンの借入額は、どう考えても年収以上、とても、新たな借り入れができなくなってしまうんじゃないか?と心配に成るのも無理もないことです。
しかし、ここで注意していただきたいのは、住宅ローンの借入先が消費者金融ということは、非常にまれで、多くは銀行からの借り入れである、というところです。改正貸金業法には、従量規制について「除外と例外」というルールも設けていて、簡単な言い方をすると「消費者金融以外からの借り入れは、総量規制に含めない」という決まりや「条件付で認める」という場合があると定めています。

除外の代表選手が、銀行から借り入れた住宅ローン、不動産担保貸付、自動車担保貸付など、例外の対象になるのは、おまとめローンに代表される、債務者だけが圧倒的に有利になる借り入れ(借り換え)、緊急の医療費などの借り入れはじめ、社会通念上必要と認められるものが対象になります。クレジットカードの場合、キャッシング枠の残高は総量規制対象ですが、ショッピングの分は対象外です。銀行カードローンも対象から外れます。

総量規制による、キャッシングの限度額は、

キャッシング限度額=年収÷3-(消費者金融からの借り入れ+クレジットカードのキャッシング)

で、おおよその目安は算出できます。年収は、年末調整後の金額を利用すればよいでしょう。複数から収入を得ている場合、一番収入が多いところの金額舌適用されない場合もあるので注意が必要です。

また、配偶者の同意があるときは、配偶者の収入を合算した金額を年収としての貸付が可能になる場合もあります。これは、専業主婦の方や、婚姻していてリストラで無職になった場合、などが大正となることが多いケースです。

一般に消費者金融よりは、銀行カードによるローンのほうが金利も安いですし、長期的な返済総額を考えるとお得であることは間違いありません。また、金利の高い消費者金融から、銀行ローンに借り換えを行えば、「債務者に一方的に有利」との対象にも該当しますから、確実に総量規制の除外に当てはまることにもなります。この機会に、1%でも金利の低いローンへ乗り換えることは、長い目で見て、非常に有意義なことであり、返済の負担を軽減するために、借り入れの見直しをするのには、良いタイミングであるともいえるでしょう。

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