ネットキャッシングのセキュリティー問題

あなたのパスワード大丈夫?ネットキャッシングとセキュリティー

インターネットの急速な発展で、ネットキャッシングの利用者が急増しています。ネットキャッシングとは、携帯電話やパソコンから申し込み手続きを行って利用するキャッシング方法のこと。大手消費者金融のほか、ネットバンク各社が盛んに広告メールや、バナーなどでPRをしています。融資は利用者の指定口座に振り込まれる方法で受け渡しがされ、ネットバンクの強みである24時間リアルタイム取引、振り込み手数料の安さなどが人気上昇の一つの要因のようです。

一方で、スマートフォンや、無料共用パソコンやネットカフェ、無料無線ランスポットの設置などで、一見、一段と利便性が増したインターネット環境の中で、こと、ネットキャシングに椎手を考えると、意外な落とし穴が見つかります。セキュリティーの確保です。

ネットキャッシングはインターネットを介して、利用者のIDやパスワードを入力することで個人を識別し、希望金額を指定講座へ振り込むという方法を取っています。自宅の専用パソコンや、セキュリティーのしっかりしたプロバイダーサービス、パソコン本体にもウィルス対策ソフト完備、という状況であれば、こうした利用方法は危険性が低く、利用に不安を感じることもないでしょう。金融機関側もSSLなどの暗号化ソフトを利用して、セキュリティーの強化には細心の注意を払っていますから、全くの無防備というわけではもちろん、ありません。

しかしながら、これが、共用パソコンからの利用であったり、空港やファーストフード店にあるような無料無線LANスポットなどの、不特定多数の人が利用する回線であったりすると、話が変わってきます。

共用パソコンに、うっかり、IDやパスワードを記憶させてしまったり、セキュリティーの甘い、言い換えればハッキングがかけやすい無線LANスポットなどで、うっかり、キャッシングの申し込みなどをしてしまうようなことがあると、個人情報が漏出して、全くの他人が利用者に成りすまして、ネットキャッシングを行うことができてしまうといった危険性もはらんでくるのです。

最近、人気上昇中のスマートフォンアプリの中に、利用者が全く気付かないうちに、スマートフォンの利用状況などを定期的サーバーへ勝手に送信するものがあったとして問題視されたことがありました。こうした電子的な情報漏れの怖いところは、情報漏れが気付きにくいところと、漏れた情報の拡散スピードの速さです。利用者本人が気付いた時には、既に漏れてから相当な時間がたっていることも稀ではありませんし、漏れてしまった後は、電子情報特有のハイスピードで、流出していきます。リスク管理のためには、もれにくい方法だけを選ぶ賢い利用者になることも必要といえるでしょう。

基本的には、専用パソコンでもIDの保存は控え、ネットキャッシングを行う時にはあいてサーバー側のセキュリティー対策もきちんとチェックするなどの、用心深い姿勢を忘れないことが大切です。

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