その業者本当に安心?ソフト闇金融キャッシングにご注意
闇金融といわれると、ドラマやコミックスに出てくる、イメージを真っ先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?違法な高利で貸付を行い、暴力団まがいの外見の人物が、複数でベンツなど高級台車で債務者の自宅に乗りつけ、張り紙やビラまき、深夜の呼び鈴連続鳴らし、無言電話や、嫌がらせのメッセージ、昼夜問わずの訪問や電話など、悪質で執拗な取立てに、債務者が自ら命を絶ったり、家庭崩壊などの悲劇的な事件が起こったことで、社会問題として注目が集まりました。
これを受けて、消費者金融に関する法律、貸金業法が改正されて、これまで比較的野放し状態とされてきた「闇金融」に対する取り締まりや罰則が厳罰化されました。現在は、こうした取立ては違法行為として、取締りの対象になりました。同様に、資本金にも制限がもうけられて、資本金が少ない小規模な業者には営業許可が下りないこととなり、大手消費者金融は、銀行の傘下に入るものや、銀行資本による提携業務に切り替わるなどの業界再編が進んでいます。
しかし、一方で従量規制や、低所得者に対する貸し渋りが法改正以降頻発し、困窮した利用者が、闇金融の恐れがあると知りながらも、貸付を申し込むというケースが増加しています。現時点で営業を行っている闇金融業者たちは、違法であることを認識しながらも、逮捕や摘発も恐れずに利潤さえ得られれば、という業務形態です。ただし、旧来のような分かりやすい外見や、脅し、恫喝といった態度は行われなくなりました。一見したら普通のサラリーマンと変わらない外見で営業を行っていて、審査は甘く、ブラックOKなどの広告を載せています。営業許可を取っていない業者もいますし、利息は多くが40%以上など、明らかに違法です。以前の闇金と区別する目的で「ソフト闇金」などと呼ばれているようです。昔の闇金と比べると、正規の営業許可のある消費者金融と区別が付きにくくなったことや、暴力的な態度を取らないことを覗けば、実態そのものは、一昔前の闇金と大きな差はありません。
他に借りるところがないから、、貸してくれさえすれば良い、といった焦りで申込をしてしまうことが多いようです。長期的な返済計画などを考えることが苦手な人にも、こうした業者から借入をしている傾向が目立つという意見もあります。貸金業法の改正で、大手消費者金融の審査に通らない人が増え、結果として、逆にソフト闇金の利用者が増えたのではないか?ともいわれています。
こうした無許可営業や、違法営業を行う業者から借り入れを行うことは、リスクが高く、返済も困難になることからすべきではありません。貸金業者は許可証の掲示や、契約内容の説明など、など、法令で定められたルールを守って営業を行うよう指導されています。これらを遵守しないような様子であれば、借り入れは再検討されたほうが無難です。